【新刊レビュー】椎木里佳「女子高生社長、経営を学ぶ」レビュー
中学3年のクリスマスの朝、私は起業を決意した。
目指すは上場。そして起業は「人生の勉強」だったーー。
TBS系列「サンデージャポン」、日本テレビ系列「人生が変わる1分間の深イイ話」
などに出演で話題の女子高生社長・椎木里佳さん。
彼女のお父さん・椎木隆太さんも「秘密結社鷹の爪」で有名な上場企業の社長。
女子高生社長の里佳さんが、
社長であるお父さんに「経営ってなんですか?」をぜんぶ聞いてきました。
この本は、里佳と隆太パパの起業までの失敗や苦労、 喜びや悲しみをベースに
実践的に「経営とは何か」を学べる「経営教室」であり、
「働くことの意味」や「本当に大切にすべきこと」など、
起業を学ぶことで「人生そのものを学ぶ」ことができる「人生の教室」でもあります!
学生からビジネスパーソン、子育て中のお母さんお父さんまで、
すべての人に読んでほしい 「希望」と「勇気」の1冊です。
内容(「BOOK」データベースより)
ミーハー心で購入しました。
女子高生社長、椎木里佳さんと鷹の爪でおなじみの株式会社ディー・エル・イー社長である父との対談を250ページに渡り、収録した内容の本です。
対談の内容としては、里佳さんの会社設立の経緯やお父さまの経験が語られることによって「会社ってなんだろう?」「経営ってどんなことをするの?」など女子高生の目線に立って分かりやすく語られている内容です。
対談形式なのでサラっと読めますが、1300円にしては、結構なボリュームではないかと思います。
この本の良いところは、会社経営者や起業など、女子高生でも分かるよう分かりやすく解説されている点。
前半は里佳さんの会社設立の経緯など、やや自己啓発的な内容になっていますが後半ではお父様の会社の苦労話や経営戦略が誇張することなく語られていて同じエンターテイメント業界に身をおく者としてとても興味深い内容でした。
全体を通して前半が里佳さんの話、後半がお父さんの話メイン、といった感じです。
後半では、
「鷹の爪というキャラクターをどうやってお茶の間に浸透させたか」
「東京ガールズコレクションを買収した理由」
などビジネス的な話になりちょっと女子高生には、難しい内容になってくるかもしれません。
巻末には「里佳の経営ノート」と題し、会社設立における具体的にしなくてはいけないことが分かり易くまとめられています。
やはりお父様の資金的な援助やアドバイスがあった上で出来ていることなので、これを見たところで実際に女子高生が「起業してみよう」とはなるのは難しく嫉妬されるのは当然だと思います。(その上、とっても可愛くて気も強いようなので)
ただ、amazonのレビューを見るとめちゃめちゃ叩かれていて日本の閉塞感を象徴しているようにも思えました。
たとえ環境が恵まれすぎているとしても、走りながら考える椎木さんの行動力は見習うべきではないでしょうか。
これから自分で事業を始めようと思っている人、エンターテイメント業界や、キャラクタービジネスに興味がある人にはオススメの一冊です。